人事部の資料室

学生のパーソナリティ傾向から考える26卒採用の対応策とは?

作成者: e-falcon|2024/08/21

コロナ前後の新卒採用市場と学生のパーソナリティの変化を調査

「新卒採用市場は、コロナ以前とコロナ後でどのように変化したのか?」
本レポートでは、20卒から24卒までの経年データと、適性検査eF-1G(エフワンジー)で取得した学生のパーソナリティデータをもとに、各採用年度の傾向を比較分析。

市場の変化や学生の特性を深く理解することで、26卒採用に向けた効果的な戦略立案が可能になります。未来を見据えた採用活動を成功に導くための必須の情報が詰まった本レポート、ぜひご活用ください。

PART1: 新卒採用市場の動向

トピックス

  • ・採用競争は過熱化つづく
    ・早期選考が拡大
    ・就活終了時期の早まり

採用競争は過熱化つづく

大卒求人倍率は1.75倍となり、上昇傾向が続いています。特に中小・中堅企業にとっては、採用が難しい市場環境といえるでしょう。(図1)

【図1】大学求人倍率
出典:リクルートワークス研究所「第41回 ワークス大卒求人倍率調査(2025年卒)」 .
https://www.works-i.com/research/works-report/item/240425_recruitment_saiyo_ratio.pdf

採用予定数を確保できていない企業は、全体の約7割に達しています。さらに、従業員300名以上の企業においても、半数以上が予定していた採用数を確保できていない状況です。(図2)

【図2】採用予定数の確保状況出典:文部科学省および就職問題懇談会「令和5年度就職・採用活動に関する調査(企業)調査結果【速報版】」
https://www.mext.go.jp/content/20240318-mxt_gakushi01-000034723-01.pdf

文部科学省および就職問題懇談会「2019年度就職・採用活動に関する調査(企業)調査結果【概要版】」 
https://www.mext.go.jp/content/20201204-mxt_gakushi01-000001783_01.pdf

早期選考が拡大

採用選考活動の開始時期は、20卒と比較して着実に早まっていることが伺えます。特に、23卒から24卒にかけて、6月以降に開始するという回答が減少し、3月以前に開始するという回答が増加しています。(図3)

【図3】採用選考活動の開始時期出典:文部科学省および就職問題懇談会「令和5年度就職・採用活動に関する調査(企業)調査結果【速報版】」
https://www.mext.go.jp/content/20240318-mxt_gakushi01-000034723-01.pdf

文部科学省および就職問題懇談会「2019年度就職・採用活動に関する調査(企業)調査結果【概要版】」 
https://www.mext.go.jp/content/20201204-mxt_gakushi01-000001783_01.pdf

従業員数300名以上の企業では、採用選考活動の開始時期が前倒しになる傾向が、全体の傾向よりもさらに顕著であることが明らかになっています。(図4)

【図4】採用選考活動の開始時期 - 従業員数300名以上の場合出典:文部科学省および就職問題懇談会「令和5年度就職・採用活動に関する調査(企業)調査結果【速報版】」
https://www.mext.go.jp/content/20240318-mxt_gakushi01-000034723-01.pdf

文部科学省および就職問題懇談会「2019年度就職・採用活動に関する調査(企業)調査結果【概要版】」 
https://www.mext.go.jp/content/20201204-mxt_gakushi01-000001783_01.pdf

就活終了時期の早まり

2月時点の内定取得率は、20卒と比較して4倍に増加しています。また、内定を取得後、早い段階で就職活動を終了する学生も増加しており、特に3月における就職活動の実施率の減少が顕著になっています。

【図5】内定取得状況出典:就職みらい研究所「就職プロセス調査(2020年卒、2022年卒、2023年卒、2024年卒、2025年卒)」 
https://shushokumirai.recruit.co.jp/category/research_article/

PART2 :パーソナリティデータで見る学生の質的変化

トピックス

  • ・20卒と24卒とでの傾向値を比較
  • ・高めに出ている性格特性
  • ・低めに出ている性格特性
  • ・生得的な性格特性の傾向
  • ・仕事の動機

調査概要

◆本調査は、株式会社イー・ファルコンが提供する適性検査eF-1G(エフワンジー)で取得している学生のパーソナリティデータをもとに、コロナ以前の20卒からコロナ後の24卒にかけて各採用年度の傾向値を比較分析しています。

◆対象データ
※各採用年度の学生データは学部生の場合、3年生の6月頃から4年生の3月末までの期間となります。
 20卒学生 n=53,472
 21卒学生 n=69,505
 22卒学生 n=94,149
 23卒学生 n=104,743
 24卒学生 n=91,360

20卒と24卒とでの傾向値を比較

20卒と24卒の傾向値を比較した結果、グラフ上ではいくつかの性格特性に差が見られるように見えますが、すべての項目における偏差値の差は2未満です。つまり、20卒と24卒のパーソナリティの側面において、質的な変化はほとんどないといえるでしょう。(図6)

【図6】20卒と24卒とでの傾向値を比較

高めに出ている性格特性(24卒の結果より)

24卒の結果をもとに、高めに出ている性格特性を後天的特性の偏差値が高い順に並べた上位10項目を、以下の表に示しています。パーソナリティは高ければ良いというものではないため、プラスとマイナスの両面を確認できるようにしています。特に、協調性や素直さ、寛容性が高く、自身よりも周囲(相手)に重きを置き、他者との関わりや連携を重視して目的を達成しようとする傾向が強いことがわかります。(図7)

【図7】高めに出ている性格特性(24卒の結果より)

パーソナリティデータをもとにした学生の性格特性および傾向は、下記より資料をダウンロードしてご確認ください。また、ダウンロード資料ではパーソナリティデータの傾向から26卒採用に向けた効果的な戦略立案についてもご覧いただけます。

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